こちらは、該当品番パターン購入者様向け記事です。
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K016-GL15 縫製仕様書90-110

・・・photo by Spring days・・・
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(5歳身長106cm/17.5kg)105サイズ着用

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K016-GL15 手順書PDF
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【準備】

1、芯貼り
もし、生地と芯地に余裕がある場合は、
芯地を貼るパーツは、表地を粗裁ちしたものに芯を貼り、
その後パターン通りに裁断したほうが、正確です。
(芯地を貼ることで若干の縮みが出るためです。)

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焦がしてしまうようではいけませんが、高温寄りの中温で、
しっかり熱をかけ→冷ますということを確実にしましょう。
芯貼りがしっかりできていると、仕上がりが違います。

※※芯地にも布帛用とニット用があり、ニット用の芯地は布帛にも使うことができるので、
併用している方も多いかもしれませんが、
仕上がりのイメージで、パリっとカチっと仕上げたい場合には
布帛用の芯地を使ったほうがイメージ通りになります。

逆に柔らかいイメージで仕上げたい場合には、ニット用を使うといいです。
薄手のニット用と布帛用を揃えておいて、使い分けるといいと思います。
必ず使用する表地で芯貼りテストを行い、
糊の染み出しがないか、硬すぎないかなどの風合いを確かめてください。

ニット用でも布帛用どちらの場合でも、
硬めに仕上げたい場合は2重に貼るなどの対応ができるので、
厚い芯地を揃えるより、薄手のものを揃えると良いと思います。


2、縫い代始末用のパイピングテープを用意する。
パイピングに使用する生地が厚いと、表にアタリが出てしまいます。
裏地のような生地でパイピングテープを自作するのがお勧めです。
0.5~0.6cm巾くらいの上り巾になるようにします。
※袖ぐりのパイピングのみ、0.8cの3つ折りになります。


【縫製】

*一番手間のかかる仕様
縫い代をパイピング始末する仕様でパターンを作成しています。
縫い代をパイピングにする必要がない場合は
パイピング指示のある箇所は全てロック始末をしてください。


1、見返し脇・肩を接ぎ、見返しパーツを繋げてぐるり「わ」にします。
縫い目の縫い代は割る。


2、見返し端の縫い代をぐるりパイピング始末する。

パイピングは表を見てかけます。
パイピングのつなぎ目は裾の左脇辺りにくるのがいいと思います
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3、身頃パーツの縫い代をパイピング始末する。

肩線以外の全ての箇所をパイピング始末しておきます。
パイピングは表を見てかけます。
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肩線は下画像のように見える部分が少ないので、
縫い代端はロックで始末します。
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4、フラップとポケットを作り、身頃に付ける

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ステッチ巾の中に縫い代が納まります。
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5、後中心・肩・脇を接ぎ、縫い代を割る


6、身頃と見返しをぐるり接ぐ

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縫い代が厚くなる部分は斜めにカットします。
下画像は裾側です
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衿ぐり側です。
表に返すので、カーブの部分は縫い代に切り込みを入れておきます。
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7、表に返し、周囲を裏コバ(見返しと縫い代をおさえるステッチ)で押さえる。

アイロンの仕方はどのような方法でも構いませんが。
アタリが出にくいのは下画像のように、
1度、見返しと身頃の縫い代をパカっと割るようにアイロンをかけると・・・
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ピシっと表に返せます。
角の部分なんかもあるので、縫い代を割るアイロンは、
かけられる部分だけにしてください。
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見返しと縫い代をおさえるステッチをぐるりかける
【参考画像】
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表にステッチは見えません。
【参考画像】
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8、袖ぐりの始末をする

まず3つ折りのパイピングテープの片側を身頃に縫い付けます。
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身頃だけに切り込みを入れます。
折りかえるので、切り込まないとカーブについてきません。
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※パイピングテープはバイアスなのでカーブについてくるので、
切り込みは入れないでください。

パイピングを折り込み、ステッチで止めます。
パイピングから落ちないように、ステッチ巾が均等になるようにかけます。
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9、まとめ作業
ボタンホール、釦付け、見返し端がペラペラしないように
各縫い代へまつり止めをする。


*完成です。仕上げプレスはお好みでどうぞ。
おつかれさまでした。